どこまでがサポート?過保護?狭間で親が出来ること
こんにちは。桜です。
息子の学校は大量にプリントが配られます。
現代文・古典・数一・数A・英語表現・コミュ英・生物・物理・科学・世界史・・・
その他、保健体育や家庭科、音楽・書道。
学校の他にも塾でもプリントがあります。
この大量のプリントがとても悩ましいのです。
今日はプリントの処理について考えてみました。
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息子は手に上手く力が入りません
我が家の前提なのですが、
息子は手の力がうまく使えません。
現在、高校一年生の息子は小さいときから「感覚過敏」があり、物を持つことがふわっとしかできません。
今も握力は右10、左7です。
ぎゅっと瞬間的に力を入れること、指先に力を入れること、左右違うことをすることが今でも苦手です。
赤ちゃんの時から、ご飯のつかみ食べはしたことがなく、粘土、砂、などは感触が苦手で狂ったように泣き、触れませんでした。
私と手をつなぐ時もそっとしか繋げませんでしたし、そっとスプーンを自分で持てたのは4歳。お箸を使えるようになったのは7歳です。
手の感覚過敏、動きの悪さを少しでも改善するために2歳からリハビリセンターでOT、PTの訓練をし、6歳から支援学校の補助教員の先生のもとでピアノ習っています。
空間認知も悪いため、手を伸ばすと届く範囲がわからず、縦なら入るけど横は入らない、などの目測の感覚もわからないそうです。
痛み、かゆみにも鈍く、骨折してもしばらく平気な顔をしていました。
現在もOTは継続中です。
同じようにいろいろなところに支障はでていまして、歩いたのは3歳。異常に体が固く、背中、膝が曲がっており、2歳から現在もPTの訓練をしています。
きれいに発音できなく、嚥下も悪かったのでSTにも2歳から15歳まで通っていました。
というのが、
2歳で「精神運動発達遅滞」と診断され、その後3歳で「発達障害」と診断された息子です。
これが大前提。としてこれからの話を聞いてくださいね。
プリントの山で発達障害の息子の苦手な切る・貼るを鍛えてみる
高校生になり、もうすぐ大人と言われる年になるころ、さすがに高校生になったんだから出来ないことを自分で出来るようにならないといけないな、と親子で思い始めました。
息子の学校は進学校で成績でクラスがはっきりわかれています。
そのクラスの実力に合ったプリントを先生が毎回用意してくれて、プリントを元に授業をするそうです。
教科書は購入しましたが、教科書にのっている基本の内容はもうみんなわかってるよね・・・のよう感じで授業はさらっと基本説明、そしてプリントでがっつり応用問題に進みます。
どの授業も同じ形式なので、各教科でプリントの山ができます。授業では何回かに一回、小テストもあります。
6月に学校が始まったころはそんなに大量にプリントがあるとは思っていませんでしたので、「プリントきたら無くさないように自分でファイルしてね。」という約束で自分でやっていました。
教科によってはプリントをノートに貼って提出ということもありました。
苦手なのはわかっていたけれど、必要な訓練になるし、しょうがない。高校生だし時間がかかっても自分で出来るようになるまでやらせよう。
やることがスローで整理整頓が苦手な息子でしたが、時間をかけて切り貼りしている姿を見かけていました。
大変だけど、慣れも必要だし、しょうがない、がんばれ!!と思いながら。
と思って1学期を終了しました。
大量のプリントがぐちゃぐちゃに!
そして夏休み。
新しい塾に行くことになり、息子の塾のバッグや学校のバッグを一緒に整理整頓。
なぬ!!
大量のプリントがバラバラぐちゃぐちゃに・・・
ノートに貼られたプリントも紙がはがれたり、ノートが出てしまってぐちゃぐちャになっていました。
「やってるんだけど、時間もかかってうまくできなかった」
・・・
私もまさかこんなにプリントがあるとは思いませんでした。
なので全部を自分で切って貼って、ファイルして、と言っていました。
これは、無理だわ・・・
手がうまく使えないので時間がかかるのです。
プリントも大量。
テスト勉強をしたいのにプリントの整理で時間をとられる、しかも最後はぐちゃぐちゃになってしまい、テスト勉強で見たいのにプリントが見つけられない。勉強の時間もなくなる・・・勉強しなきゃしなきゃ!!
と悪循環に陥っていたようです。
「がんばってたんだけど、時間がかかってやることもいっぱいあってできなかったんだよ」
とのこと。
この状態じゃ、そうだよね。
出来ないことを訓練して出来るようにしたかった。私も息子もそう思って頑張っていました。でも限界のようです。
じゃあ、お母さんが手伝って一度リセットしよう!ということになりました。
お母さんのサポート
始まった2学期。
2学期からはプリントはお母さんがファイルする。
ノートに貼る場合は学校でやれるときは自分でやる。やれない場合は家でお母さんがやる。
ということにしました。
プリントを貼ることに時間が掛かった理由は、B5のノートにA4、A3のプリントを貼ろうとしていたことが大きかったようです。
ハサミを使って、ノートに貼れるような大体の大きさに切ること、切ったプリントを糊で貼ること。
これは、はさみもつのが苦手、目分量まったくわからない、ベタベタする糊との闘い、になり、それを何枚もやるというのは苦痛だったようです。
そのため、今回はノートをB5から
A4ノートに変更
しました。
学校で貼るときも周囲をきらなくても直接貼ることができ、時短になります。
そして、残りは毎日必ず持ち帰り、ダイニングにプリント置き場のかごを設置し、その中に出すということを約束しました。
母親の手助けは過保護の域か?葛藤の中ファイル
手が不自由ではない大人が毎日少しずつやる分にはなんてことない作業量です。
ファイルも大量に購入。
息子が使いやすいようにと思って購入した穴あけパンチはやっぱり使いやすかったです。横から出ている棒でプリントの中心がわかります。
中心を決めるこのひと手間があるかないか?はかなり貴重です。
これは超おススメです。
タイトルはテプラです。
これは大昔に買ったものですが、子供の大量の名前つけに必須アイテムでした。家に一台あって間違いなし。
今どきのテプラはかわいい!これ欲しいなぁ。
テープはこの優しいグリーンにグレーの文字のタイプがお気に入りです。純正が間違いない!
こんな感じでいいかな。
学校の10教科分のファイル+塾のファイルができました。
学校と塾でファイルの色を変えました。緑色のファイルは3冊で100円のダイソーさん。
この他、定期テストと実力テスト用のファイルがあります。
焦る気持ちを落ち着かせるためのサポート
手助けをするのは簡単ですが、自立してできるようになってほしい。
そんな思いがあって様子を見ていましたが、さすがに本人一人でやり切れる量と作業ではなかったな・・・と思いました。
高校生だからとはいうものの、いきなり何でも出来るわけではありません。
苦手だけれど、やらなきゃやらなきゃという思いから時間がかかってやって、ぐちゃぐちゃになって必要なものが探せない。
勉強がはかどらない。
集中できない。
という悪循環に陥っていたようです。
どこからがサポートでどこからが過保護なのは線引きは難しいですが、息子が落ち着いて焦ることなく勉強に取り組める体制にはしていこうと思います。
歩いたのが3歳ちかくでしたので、自分でできることを増やしていく目標も20歳の成人ではなく、30歳くらいを目標にして、親子で焦らず比べずに取り組んでいきたいです。
頑張れ息子!